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ゲストに合わせた贈り分けをしないなら
引き出物に食器を選ばない方がいい理由について
カテゴリ:【 引き出物・カタログギフト 】
前回に似顔絵入りのお皿、食器を引き出物選びには絶対にしてはいけないという事を記載しました。
では似顔絵入りでなければ良いのか?という話にもなりかねないので、ここで改めて、引き出物に食器を贈るという事の是非をまとめておきたいと思います。
結論から言えばですが、個人的な考えも入りますが、引き出物に食器を贈ることは昔であれば良いのですが、今現在の引き出物をとりまく環境から考えてみれば、おすすめしません。
贈り分け等をして特定の人に望んでいた食器を贈るとかであれば問題ないですが、多くの人に共通の食器を贈るという事はできれば止めた方がいいとアドバイスしています。
そもそも食器類は引き出物としては実は不人気という事実
引き出物に食器を贈るのは少し前までは人気でもあり定番でした。
ですが、今となっては食器を引き出物に贈るのは、少し時代遅れでもあり好ましくありません。
実際に、GoogleやYahoo!で検索している人もそういう結果がシビアに出てきています。
これは「引き出物 食器」と検索してきたときにその後に続く人気の言葉が出てくる機能ですが、10個のうちの半分が、もらったゲストが扱いに困っている事になります。
- 引き出物 食器 いらない
- 引き出物 食器 なぜ
- 引き出物 食器 買取
- 引き出物 食器 処分
- 引き出物 食器 売る
とあります。
もちろん、「いらない」などは、贈る側の新郎新婦が調査のため調べて居る可能性があります。
ですが、なぜ、買取、処分、売るといったキーワードは、実際にもらったゲストが、なぜ食器なのかという理由を知りたかったり、売ったり買い取ってもらう事ができるのかを調べているという結果です。
このように、実際にもらったゲストの多くは実は食器は喜ばしいものではないという事実があります。
そもそも食器は自分の好みで揃える人が今は多い
ライフスタイルや環境・嗜好の違いなどはありますが、今では食器類は自分の好みのシリーズやブランドなどで揃えるという人も少なくありません。
そのため、そこに全く好みと違ったり、シリーズとは違う食器をいきなりプレゼントで渡されても、困るという事になるのです。
引き出物で贈れる食器は一部だけでしかない
食器と言っても、実際にはかなり細かく分類されます。
お皿をひとつ取ってみても、大・中・小ありますし、サラダボウルのようなものや、色々なお皿の種類があります。
もっと言えば小鉢のような小さな器やお椀のようなものまでありますし、カップやスプーン、フォークなども食器の一種になります。
ですが、引き出物で贈るのはせいぜいメインとなるような種類のみです。
お皿を数枚分、スプーンもフォークも小さなお皿も、、、と様々な食器の種類を贈る引き出物はまずありません。
そうなると、自分流で食器を揃えているという方には、全くもって嬉しくない引き出物となってしまうどころか、捨てるのも憚られるしかといって使わないし邪魔…という悩みを抱く事にすらなりかねないのです。
独身、夫婦、子どものいる家庭で求める食器の数も違う
引き出物を贈り分けしているのであれば問題ありませんが、揃って食器をもし贈っていた場合、その受け取った側からしてみたら、多すぎたり足りなかったりという事も出てきます。
例えば、独身でひとり暮らしの友人だった場合、お皿を3枚や4枚など夫婦をイメージした食器をもらっても、枚数が多すぎて使い切れません。
逆に、子どもがいるような家庭でも同じです。
例えば子どもが2人いる4人家族の場合、お皿を3枚もらっても足りなかったり微妙に使い勝手に困るという事になりかねないのです。
キャラクターものの食器などはもっとダメ
よくある王道の1つでもありますが、ディズニー結婚式というのは今も人気です。
もしかしたらミラコスタで挙げるという方もいるかもしれませんし、検討した方もいるかもしれません。
また、ディズニーだけに限らず色々なキャラクター物は結婚式においては人気で定番でもあります。
そういったところで挙げたりした場合、縁のある食器をと思うかもしれませんが、これも最初に挙げたのと同じ理由でおすすめしません。
私自身もらった事がありますが、ミラコスタで式を挙げた友人の引き出物が、ディズニー系の食器類でした。
ディズニーといえど、ミッキーやミニーが全面に出てきた食器ではなく、シルエット的な食器で使い勝手としては悪くないものでした。
もちろん最初はディズニーっぽさがなくとりあえず貰ったから使おうと思っていましたが、やはりもらった食器だけで食事をするのは難しいです。
グラスやコップ、お箸にスプーン、取り皿など細かな食器が色々あります。
そうなると、一部の食器はディズニーでもらったもの、他の食器はもともと揃えていたものという不揃いな食事風景になってしまうのです。
結果的になんとなく見た目が良くないなーという事もあり、ディズニー好きの友人にそのままあげてしまい、元の統一された食器で食事をするという事になりました。
自分達側の立場ではなく、ゲスト側の立場にたって考える
結婚式の準備は何かと大変ですが、それでもやはりやりがいがあるものです。
色々な困難を乗り越えて、ふたりでの初といってもいい、非常に大きな共同作業でもあります。
ですからつい自分たち2人だけの考えや立場の元で決めてしまうという恐れもはらんでいます。
引き出物はゲストにとっても楽しみな1つです。
食器コレクターなどの趣味がある人なら、持っていない食器なら喜ぶでしょうが、普段の生活をしている人なら既に食器は持っているのです。
日常使いができるようなものは引き出物としては確かに人気があります。
ですが、バスグッズなどのような消耗品であれば、置いておけばいつか使い道がきますが、食器などはそうそう買い換えたりするものでもありません。
ゲストがどう使っているかをイメージして選ぶ
引き出物選びで大切なのはゲストの側に立って考える事です。
簡単なようで、やはりこれはなかなか難しかったりします。
そのため、よく私がアドバイスするのは、自分が贈ろうとしている引き出物をもしゲストで参加してもらってきたとして、明日からどう使うかをイメージしましょう。という事を伝えています。
食器であれば、どう食器をいつ使っていくのかなどイメージすると、「あ、思ったより良くないかも…」と気付ける可能性が高まります。
食器がダメというわけではない。しっかり考えて選ぶ事が大事
勘違いして欲しくないのが、食器が絶対ダメというわけではありません。
定期的に食器を新しいのが欲しがる人もいるかもしれませんし、色々な食器で食事をするのが気分転換になって良いと考える人もいるかもしれません。
そういった人に食器を贈るのは問題ありませんが、そうでない人もいるという事を、頭の中でしっかりとイメージしておく事が大事ということです。
引き出物に食器を贈るという場合は、できれば贈り分けをしっかりして、食器で喜ぶであろう人達に贈るというのが最適な選び方ではないかと感じています。
引き出物は結婚式の善し悪しの判断で非常に大きな比重を占めます。
どれだけ料理が美味しく、感動的な演出があっても引き出物が台無しだと、いまいちな結婚式だったという事になりかねません。
できるだけゲストの立場になって考えて、食器を引き出物に贈って問題ないか、喜んで貰えるか、しっかりと検討しておきましょう。
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