現代の新しいウエディングスタイルの
フォト婚=フォトウエディングの特徴について

カテゴリ:【 結婚式場

結婚式は費用がかかる!という事は多くの方が昔からよく言って不満を言いながらも流れに沿ってあげていましたが、そんな中、最近注目を浴びているのがフォトウエディングと呼ばれるスタイルです。

「フォト婚」といった呼ばれ方をすることもあり、非常に多くの方から支持されているスタイルです。
ここでは、流行りのフォトウエディングの特徴ということで、メリットとデメリット、主な価格帯、向いている層などについて解説してみたいと思います。

フォトウエディングの特徴について

フォトウエディングというのは、簡単に言ってしまえばその言葉通り「写真だけの結婚式」になります。

結婚式としては挙げないけれども、せっかくなので、やはり衣装は着て想い出として残しておきたいという方にとくにうってつけのサービスとなっています。

そのため、最近では通常の結婚式とは別に、自分たちが撮りたい場所や好きな衣装で撮る結婚式も挙げてフォトウエディングも撮るという方もいる程です。

フォトウエディングには大きく分けて、結婚式場が用意するプランと、フォトスタジオが用意するプランがあります。

結婚式場が用意するプランの特徴

結婚式式ならではのバックや場所で撮ることが可能です。
また、衣装ももともと結婚式を挙げている場所のため、ドレスや和装の衣装も豊富にあります。

撮影場所もその会場内の施設なら自由に使ってよかったり、一部別料金になっていたりしますが、基本は施設内なら撮影ポイントに選べるところが多くあります。

また、衣装も値段によって着る事のできる衣装が替わるため希望通りにすると思った以上に高額になる事もあります。

フォトスタジオが用意するプランの特徴

比較的安価で行えますが、衣装や撮影場所などに制限が出る事があります。
場合によってはウエディングドレスを着てはいるものの、背景は壁紙といった場合もあり値段などによって大きく変わるため注意も必要です。

また和装やウエディングドレスの種類もいくつかはあれど、そもそもの選択肢としての数が少ないという事もあります。

大きくわけてこの2つの種類になるため、予算や何を重視するかでも少し2人で相談して考えましょう。

フォトウエディングのメリット

それではフォトウエディングのメリットについて見て行きましょう。

写真だけのため、実際の式と比べると非常に経済的

一般的に結婚式を一通り挙げるとなると、やはりどうしても数百万円は掛かってきます。
もちろん、ゲストをたくさん呼んで、料理の質やドレスなどにこだわっていけばいくほど、その価格は跳ね上がっていきます。

ですが、フォトウエディングであれば、自分たちでの写真撮影だけになり、非常に経済的で痛手が少なく、実際の式と比較しても10分の1以下の費用で行える事もあります。

特にゲストを呼ばなくてよい写真だけのウエディングであれば、お二人の休みを合わせて平日に撮影などをすると、より費用を抑える事も可能になったりします。

準備の必要性もほとんどなく時間も自由

先ほども述べたように、写真だけの結婚式という事になるため、必要となってくるのは新郎新婦のお二人自身と、その衣装、ヘアメイク、写真を撮ってくれるカメラマンさん、必要に応じてアテンドなどの案内人やサポートしてくれる人だけという事になります。

つまり、必要なものだけを集めることができればいつでもどこでもできてしまい、多くがフォトスタジオや各式場でほとんどを用意してくれています。

このいつでもどこでもというのは、フォトウエディングならではの大きなメリットの1つでもあり、忙しくなかなか時間を確保することができないという方でもしっかりと写真として記念に残すことができます。

結婚式なら諦める衣装も好きに楽しめる

フォトウエディングを選ぶ人の理由の1つにこれを挙げるという人もいるほど、大きなメリットなのが、衣装を楽しむことができるという魅力です。

というのも、一般的な結婚式では衣装は限られています。
そもそも神社など和でいくのか、チャペルなど洋でいくのかでも着れる服というのは大きく変わります。

神社の和婚に純白のウエディングドレスはまず着ないですし、チャペルで色打掛もまず着る事はありません。

そのため、特に衣装が豊富な新婦側には一生に一度の機会でもあるため、「本当はあれも着てみたかったなぁ…」といった思いを残す事が多くあります。

特に日本人であればやはり、一度は機会があれば白無垢や色打掛など自分の好きな柄で撮って見たいと思うものであります。
式の中でもお色直しなどで一部着れたりはしますが、綺麗に写真に収めるという事はしなかったりするところも多くあります。

フォトウエディングでは、写真を撮るだけになるため、その場その場で、自分たちが好きな衣装を選んで着る事ができます。

私自身、フォトウエディングを実施しましたが、白無垢、ウエディングドレス、色打掛の全てを着て撮影し、それらの写真を記念にしっかり残しています。

写真はそれこそ何枚あっても邪魔にはなりませんし、今はデータで保存できるので、予算が許せば、気になる衣装を片っ端から着ていくということも可能になります。
衣装にこだわりたい女性にとっては本当に夢のようなスタイルとも言えます。

普段できない場所や背景を使って撮影も可能

写真で大事なのは、何を着て撮るかと同時に「どこで撮るか」というのも非常に大事です。
特に結婚関連の写真ですから、ただ衣装を着て撮ればいいというわけではありません。

バックや背景はどうするのか?というのも非常に大切です。
フォトウエディングの場合、多くの式場がプランとして用意しているので、いわゆる伝統的な古くからある人気の場所や建物などでも撮影ができます。

いわゆる高級なところでもフォトウエディングなら非常に安価で済ます事ができ、写真はその建物を使って撮れるため非常にオススメです。

また普段の結婚式ではできないシチュエーションや、ポージング、時間帯などでの撮影も可能だったりします。
ゲストがいないからこそできる、日の出の撮影や、夜間の撮影、屋外を使った撮影、ガーデンプールや芝生を使って鮮やかに撮影など自由に撮れます。

管理人は「目黒雅叙園」のフォトウエディングを利用し、百段階段や有名な滝などを背景に撮ってもらいました。
挙げたら数百万はかかりますが、だいぶ安価に雅叙園で綺麗になった自分たちで写真を撮れたのは非常に嬉しい限りであり、今でも大事にフォトアルバムなどとして残しています。

再婚や妊娠中でも気兼ねなく行いやすい

結婚式は何も初婚同士とは限りませんし、新婦が既におめでたで妊娠しているという場合だってあります。

再婚同士やどちらかが再婚の場合などは、式を挙げるかどうかというのもよく悩むポイントの1つですし、妊娠中であればつわりの問題やお腹が出てきたりスタイルの問題などがでてきます。

そういった場合でも、フォトウエディングは自分たちだけで完結させられますから、気兼ねなく行えます。
妊婦でつわりがきつく途中で休憩が必要でも、ある程度は融通を利かせてくれて休むことができますし、再婚同士でもゲストを呼ぶのは忍びないけど、せめて記念の写真は…というのは挙げやすいものです。

そういった意味でも再婚者やおめでたの方にもうってつけと言えます。

フォトウエディングのデメリット

一方で、やはり写真だけという面でのデメリットなどもありますので、しっかり把握しておきましょう。

そうはいってもやはり写真だけ

このあたりは考え方も人それぞれではありますが、やはり自分たちだけでの写真撮影になります。
そのため、いわゆる挙式や披露宴など、華やかな演出などとは真逆になり、寂しい感は否めません。

挙式のように、お世話になった人へ直接感謝の言葉を述べたりなどはできません。

こういった事から、当時は良いと思ったけれど、やはり友人や同僚と一緒に記念撮影してる写真などもあればなぁ…と思う方も多くいるようです。

質や料金もピンキリで選ぶのに苦労する

これは当然普通の挙式や結婚式にも通じるものではありますが、写真も撮影場所やカメラマンの腕、料金体系など、どこで申し込むかでも当然バラバラです。

一般の結婚式であれば、今では多くのネット上に口コミとして載っているのである程度の参考指標にはなりますが、フォトウエディングはそういった物があまりありません。

結婚式場の口コミは結婚式を挙げた人向けですし、フォトスタジオの口コミは、子どもの写真やそういったプランへの口コミが多く、フォトウエディングに対しての評価を客観的に見るのは意外と難しかったりします。

一方で、色々なところに視察に行けるかというと時間の制限もあり難しいと思います。
とはいえ、着られる衣装や撮影スポットなどがどうなのかなどは、ある程度は生で見て確認しておかないと後でしまった…となりやすいため見ておく必要があります。

意外と安く収まるけれども、選ぶのに以外と時間がかかってしまうという面が実はあります。

ウエディングとは言えどそういった儀式は基本ない

フォトウエディングと銘打ってはいますが、基本は先ほども述べたようにやはり写真だけになります。

小さめのウエディングでもなければ、ただただ写真撮影になりますので、チャペルでの宣誓や指輪の交換、もしくは和での三三九度といったものなどは用意されていません。

あくまでも、結婚式風の衣装を着て、撮影をする。というプランのみになります。

撮影の場は多くの人に見られて撮影される事も

スタジオの中だけで完結するタイプであれば問題ありませんが、結婚式場の中や屋外でのフォトウエディングの場合、多くは撮影許可が取れているだけで他の一般の方もたくさんいます。

そのため、一般の方からしてみれば、ドレスや和装を着ての撮影をしているため非常に珍しく、スマホのカメラでパシャパシャと撮られる可能性は十分にあります。

また、そういった屋外の場合は他人がいようといまいと関わらず撮影は進むので、恥ずかしいポーズなどを撮りたいときには少し気後れしたりする事もあります。

逆に幸せアピールできて見せ付けてやる!くらいの精神の強さがあれば良いのですが、そうでないと恥ずかしさで良い表情が残らなかったといった事もあるので少し注意しておきましょう。

周りからは理解されにくいことも

ある程度自由度の高くなった今でも、やはり結婚式を挙げないなんて…と言われる事も地域によってはまだまだあるかもしれません。

そういった意味で、フォトウエディングだけで済ますとなると、友人や知人だけでなく身内からも、世間体を気にする場合は少し小言を言われたり、ネチネチ言われたりする可能性はあります。

本人達は満足していようが、周りはまたそれとは別問題という事で、そういった可能性もあると心に留めておきましょう。

フォトウエディングの価格帯

価格帯は、どうしてもどこで撮影するかで大きく変わります。
小さなフォトスタジオなら安価ですし、結婚式場内でのフォトウエディングは高額になりやすい傾向にあります。

目安としては、5万円~30万円ほどとなり、着る衣装のグレードや枚数、撮影スポットの場所と数などによって大きく変わってきます。
由緒ある建物や場所、歴史的に価値のあるものが含まれた場所での撮影などは当然その分だけ価格が上がっていきますし、衣装も同様です。

撮影場所料金
スタジオ系5万~10万程
式場系10万~30万程

ですが、一般的な式を挙げるのと比較すれば、圧倒的にリーズナブルです。
結婚式というスタイルで見たときには、やはりダントツで安いものといえるでしょう。

フォトウエディングに向いている層とまとめ

フォトウエディングの解説をしてきましたが、向いている層においては、やはり結婚式は挙げたくないけれど、記念として写真は残しておきたいという層に限られてきます。

結婚式は挙げたいけど、お金がなくて…という方の場合、一定数はフォトウエディングで我慢するという事になるため、向いているというよりも妥協という感じになるため、あまり声を大にしておすすめとは言いがたいです。

私自身は結婚式を挙げてお金を投じるより新生活に使いたかったので、式自体をそもそも挙げるつもりがなかったので、フォトウエディングに予算をふんだんに回しました。

白無垢、ウエディングドレス、色打掛を、それぞれ和の場所、チャペル、芝生や雅叙園の百年階段や滝の前などで撮らせていただきそれでも数十万円で収まった記憶があります。

こういった式を挙げるつもりはないよ。という方にでもその想い出は残しておきたいという方に最適なものになります。

もしくは、結婚式は挙げるけど、着て写真に撮っておきたい衣装があるという場合です。
式が洋装のため、色打掛や白無垢などは前撮りといって事前に取っておいたり、和婚なら逆にウエディングドレスをチャペルで撮影といった方にも向いています。

実際の私自身は、それぞれの両親だけ呼んだ超小規模の和婚、ドレスと色打掛のフォトウエディングと行いましたが、費用も抑えることができましたし、衣装もたくさん着れたので非常に満足しています。

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